北朝鮮弁護、北朝鮮の見直し。友好国へ。日本共産党と関係の深い日朝協会の存在

 

 

 

 

 

みなさんは、日本共産党と北朝鮮が交流していることをご存じであろうか? 日本共産党と、北朝鮮を日本で代表する朝鮮総連の幹部は、日朝協会のイベントに同席するなどして、交流を深めている。ちなみに、ここでは北朝鮮と表記するが、北朝鮮の政権党は北朝鮮労働党である。私が、中国のことを論じる場合には中国共産党と論じ、北朝鮮のことを論じる場合には北朝鮮労働党せずに、北朝鮮とするのは矛盾であるが、一般的な考え方に従うことにした。なお、世界中の共産主義政党で、「共産」党を名のらずに、「労働」党をなのっている政党は他にも存在する。たとえば、バングラデシュ労働者党、ポルトガル労働者共産党、(アルジェリア)労働者党などがある。ここからも、共産主義が、労働者階級と言う特定の階級の利益を代表する特殊なイデオロギーを信奉する政党であることがわかる。

 

 

 

日朝協会とは何か? 日本共産党と協力したりして関係の深い団体として、日朝協会、日本中国友好協会、日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(AALA)、日本ユーラシア協会、日本ベトナム友好協会、日本キューバ友好協会がある。これらの会には、日本共産党の幹部や議員が出席し、現在では相手側の対応する幹部も出席し、交流を深めている。具体的には、大使館の人を招待してお話し会を開催したり、語学勉強会や料理会を開催したりする。政治的なイベントも多く、日本中国友好協会では、歴史展を開催したり、日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会では、アメリカの政策を批判したりする。

 

 

 

日朝協会のウェッブサイトには、会の紹介について、以下のようにある。

 

 

 

いま、韓国へ旅行する方が増え、料理やドラマを通して「韓国・朝鮮文化」にふれ、もっと仲良くしていきたいと願っておられる方が多くなってきました。

 

 

 

もともと韓国・朝鮮は、1910年日本が「併合」するまでは一つの国でした。だから日朝協会は、日本と朝鮮両民族の理解と友好を深め、相互の繁栄と平和に貢献することを目的に活動しています。

 

 

 

「私と思いが同じだ」という方は、ぜひ日朝協会にご入会ください。

 

 

 

 日朝協会は、会員の要望にもとづいて 次のような活動をしています。

 

(1)韓国・朝鮮の文化と日本の文化、歴史や地理、風俗・習慣などを知るために学習会や、韓国旅行・史跡めぐりなどをしています。

 

(2)在日の韓国・朝鮮人の方々と交流会や食事会などをしています。

 

(3)初級・中級ハングル講座を開き 挨拶が出来る程度の勉強をしています。

 

(4)韓国ドラマを見る会や韓国舞踊や民族音楽会を鑑賞したり、専門家の催しのご案内をします。

 

(5)戦時性暴力・「慰安婦」問題の早期解決のためにとりくんでいます。

 

(6)毎年31日またはその数日後には各地で1919年「31独立運動記念集会」を行い、関東地域では91日またはその数日後に、1923年「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式」を行っています。

 

(7)アジアの人々との歴史認識の共有をめざし、日本の朝鮮植民地支配やアジア太平洋への侵略戦争を肯定する「教科書」を子どもたちに渡すことのないよう、「教科書問題」に取り組んでいます。

 

(8)2002917日「日朝平壌宣言」の内容(日朝国交正常化、懸案事項、核・拉致・ミサイル問題の解決)を実現する運動を行っています。

 

(9)その他会員の提案を尊重し、よく相談してとりくみます。

 

 

 

日本人は、在日している外国人にたいして、国連憲章や世界人権宣言、日本国憲法などに基づいて、人権を守り、安全な暮らしを保障しなければなりません。

 

 

 

在日韓国・朝鮮人の人権を守るのは日本人の責務です。そのために 次のような取り組みを進めています。

 

 

 

在日朝鮮人への健康保険や年金の適用、公営住宅への入居、就職差別の廃止など、在留権をはじめ、基本的人権を守る運動を支持し援助しています。

 

在日朝鮮人の民族教育・朝鮮人学校を守る運動を支持し援助しています。

 

在日朝鮮人学生に対するいやがらせや暴力に反対し、「友好促進」の立場で日本の関係機関に働きかけを強めています。

 

外国人登録法は「世界人権宣言」を順守し、その内容の改善を目指す運動を支持し援助します。

 

在日永住外国人の地方参政権を認め、立法化する運動を支持し、援助しています。

 

 

 

 日朝協会は195511月、日本の中の良心的進歩的な人びとによってつくられました。日本が進めた朝鮮植民地支配やアジア太平洋への侵略戦争に、生命がけで反対して闘った人々の伝統を受けついで、1950年~53年の朝鮮戦争に反対し、アジアと世界の平和を願う国民的な運動の中から結成された団体です。

 

活動の内容は、あくまで日本人の立場に立ち、外国の主張に迎合するのではなく、「自主・平等・内部問題不干渉」という国際友好運動の原則をしっかりと守ってすすめてきました。

 

 

 

日朝協会は、日本と朝鮮半島の平和を守り、再び不幸な歴史をくり返さないために、次のような活動をしてきました。

 

 

 

軍事分界線によって分断されている、大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の自主的、平和的統一を支持する運動。

 

軍事同盟の色濃い「日韓条約」(1965622日締結)に反対し、日韓両国民の平和的な発展を保障する新たな平和友好条約にする運動。

 

国民的な運動になった日本赤十字による北朝鮮への帰国事業に、人道主義的立場で協力する運動。

 

日本と朝鮮半島から核兵器全面廃絶を目指す運動。

 

韓国・朝鮮に対する植民地支配や強制連行、日本軍「慰安婦」などへの戦後補償を行う運動。

 

1973年当時の韓国・軍事独裁政権による金大中元大統領の拉致事件の原状回復と、死刑反対の運動。

 

日本の植民地時代に略奪した、朝鮮王朝儀軌などの文化財の返還運動。

 

などを行ってきました。

 

 

 

日朝協会の以上のような取り組みにご賛同いただき、会費を納めていただける個人や団体なら誰でも入っていただける、全国的な市民団体です。主な都道府県に組織があり、2015年には全国組織結成60周年をむかえます。

 

 

 

みなさんが私たちの運動に深い理解をいただき、多くの方々がご参加いただきますよう心から期待しています。

 

 

 

 

 

20131月 会長 石橋正夫

 

 

 

 

 

この団体の主催するイベントには、朝鮮総連の幹部が招待されて参加し、日本共産党の国会議員や幹部らと交流している。日本全国に支部があり、現地の朝鮮総連と交流して活動している。機関紙『日本と朝鮮』も発行している。ウェッブサイトは、http://www.niccho-kyokai.jp/top.html である。

 

 

 

機関紙『日本と朝鮮』2015年6月1日号 7ページより

 

 

 

京都府連合会創立60周年記念のつどい

 

2015年5月9日午後3時半から8時半まで、京都教育文化センター第103会議室で日朝協会京都府連合会成立60周年記念のつどいが開催されました。・・・

 

ご来賓の朝鮮総連京都府本部ほ柴松枝さん、日本共産党京都府委員会、京都市会議員の蔵田共子さん・・・

 

 

 

機関紙『日本と朝鮮』2014年1月1日 5ページより

 

祖国統一と平和を願って朝鮮大学校の第34回定期演奏会

 

 

 

(朝鮮大学校の第34回定期演奏会に出席しての感想、賛美する)

 

 

 

日朝協会にも演奏会の招待状がきて、吉田博徳顧問、石橋正夫会長、小野寺代表理事、それに東京都連の佐久間理事や佐藤理事が出席しました。

 

 

 

機関紙『日本と朝鮮』2013年8月1日 3ページより

 

 

 

新役員が、日本共産党中央委員会、朝鮮総連中央本部、韓国民団中央本部を表敬訪問

 

 

 

翌28日(金)午前に、在日本朝鮮総連中央本部に徐忠彦・国際局長と金英俊・国際局部長を、石橋会長、大橋代表理事と宮垣事務局長がお尋ねしました。親しい友人としての懇談の中では、「日本人遺骨問題」での北朝鮮の人道主義的対応や民族教育の権利を守る運動の重要性なども語られました。

 

 

 

 

 

日朝協会の発行する出版物には、北朝鮮を弁護するものが多い。そのうちのいくつかを紹介する。

 

 

 

『日朝協会・全国組織結成60周年記念 日本と韓国・朝鮮 平和と有効をめざして』

 

日朝協会編 2015年

 

 

 

40ページ

 

 

 

Q10

 

北朝鮮はホントに日本を攻撃する気なのですか?

 

なぜ北朝鮮は核開発を進めるのですか?

 

ミサイル防衛構想で本当に北朝鮮のミサイルを撃ち落とせますか?

 

 

 

A10

 

いいえ、北朝鮮は韓国やアメリカ軍の脅威に備えているだけです。・・・(アメリカのイラクへの侵攻)・・・が北朝鮮に恐怖を与え、米軍の万が一の侵攻に対抗するには、大量破壊兵器による対抗措置しかないと考えさせたのです。

 

 

 

Q6

 

なぜ北朝鮮は日本人拉致事件をおこしたのですか?

 

 

 

A6

 

・・・

 

実際、当時の金正日国防委員長は拉致問題について以下のように語っています。

 

「自分としては70年代、80年代初めまで特殊機関の一部が妄動主義、英雄主義に走ってこういうことを行ってきた、というふうに考えている。こういうことを行ったのは二つの理由があると思う。一つは特殊機関で日本語の学習ができるようにするため、一つは身分を利用して、南に入るため。私がこういうことを承知するにいたり、これらの関連で責任ある人々は処罰された。これからは絶対にない。この場で、遺憾なことであったことを率直にお詫びしたい。二度と許すことはない」(岩本正光『日本国民にとっての朝鮮問題』2008年、学習の友社、15ページ)

 

 

 

また、拉致被害者の一人、横田めぐみさんの「遺骨」DNA鑑定問題などにみられるように、科学的に判断するべきことを十分吟味もせずに、「遺骨は別人のもの」と判断するべきではありません。

 

 

 

日本共産党は、北朝鮮と関係がないと主張しているが、世界中の共産党は、北朝鮮を共産党と認めている。味方の味方は味方である。日本共産党と北朝鮮労働党が友好関係になる日も近いのではないだろうか。

 

 

 

以下は、北朝鮮労働党の機関紙である「労働新聞」からのばっすいである。

 

 

 

1月16日 イタリア上院の外交委員会の事務局長であるアントニオ・ラジ国会議員は、主体思想の朝鮮への水爆実験の成功に全面的な支持を表明しました。彼は、記者に、自己防衛のために水爆実験は行われたのであり、すべての国は国民を守る方法を選択する権利があると主張しました。・・・

 

一方、南アフリカ共産党のムフマランガ地区委員会の議長は、1月6日、プレトリアの北朝鮮大使館に、社会主義の大義を守り、北朝鮮を守るための、最初の水爆実験の成功を暖かくたたえるメッセージを送りました。

 

 

 

1月16日 (要約)1月5日に、至高の指導者であるキムジョンウン氏の新年の演説の読み合わせ会が、メキシコで行われ、メキシコ人民社会主義政党の人間が参加した。

 

 

 

1月16日 ネパール共産党中央委員会は、1月8日、キムジョンウン大将軍によってなされた演説を支持する、全会一致の決議をあげた。

 

 

 

1月15日 イギリスの進歩政治党と、社会主義組織のビデオ会議が、1月9日に、北朝鮮労働党の水爆テストの成功をたたえるために開催された。ビデオ会議には、イギリス新共産党を含めた組織が出席した。

 

 

 

1月14日 北朝鮮へのブラジル大使であるロバート・コリン氏は、北朝鮮とアメリカ間の平和条約の締結を呼びかけた。